会える時間は
永遠に続くものじゃない。
だからこそ、
ひとつでも多く
心に体に脳に残る記憶を刻みつけておきたい。
快楽で思考が止まり
夢心地の余韻に包まれる
放心状態が続いた、あの時間。

いつもの日常を過ごしているうちに
忘れたはずの断片が少しずつ浮かび上がってくる。
――そういえば
あの時こんなことを言っていたな。
――あれは、確か初めての感覚だったな。
そんなふうに
小さな欠片が連なって
また温度を取り戻していく。
ずっと“生”で感じたかったものを
リアルを目の当たりにして、興奮する。
触れられるほど近くて
そのすべてを
時間の許す限り味わっていたいと
欲情し始める時
それは新しく刻まれる瞬間。
貴方のことだよ
わかってる?